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薬剤師を辞めて違う仕事がしたい方へ|転職を成功させる方法とは?

薬剤師を辞めて違う仕事

「薬剤師として働きたくない」

「薬剤師を辞めて違う仕事がしたい」

「薬剤師の資格を活かせる他の仕事を知りたい」

など、薬剤師を辞めたいけれど、挑戦してみたい仕事が分からずにいませんか?

そこで今回は以下について徹底的に調べて解説しています。

この記事を読めば分かること
  • 薬剤師資格を活かせる仕事について
  • 薬剤師からキャリアチェンジするリスク
  • 薬剤師を辞めて違う仕事をするメリット
  • 薬剤師から異業種転職を成功させる秘けつ
  • 異業種転職におすすめの転職サイト
  • 薬剤師資格を活かさず転職するメリットとデメリット

最後まで読めば、薬剤師資格を活かしてできる仕事や転職方法が分かります。

この記事を書いた人
みえこ
みえこ

調剤薬局の薬剤師として5年、病院薬剤師として10年勤務。
現在は病院薬剤師として働きながら面接官なども担当。

目次

薬剤師を辞めて違う仕事に転職する方法を解説

これから薬剤師を辞めて違う仕事に転職する具体的な方法を紹介していきます。

紹介する内容は以下です。

  • 薬剤師資格が活かせる仕事6選
  • 薬剤師からキャリアチェンジするリスクについて
  • 薬剤師から異業種転職を成功させる秘けつ
  • 薬剤師資格を活かして違う仕事をするメリット3選

それでは順に解説していきます。

薬剤師資格が活かせる仕事6選

薬剤師資格が活かせる仕事は薬剤師だけではありません。

民間企業から公務員までさまざまな仕事があるので、ぜひ参考にしてみてください。

今回紹介する仕事は以下の通りです。

  • 製薬会社の医療情報担当者(MR)
  • 治験コーディネーター(CRC)
  • 薬科大学教員
  • 公務員
  • 医薬品卸売販売会社
  • 製薬会社/食品メーカー/化粧品メーカー

それでは順に解説していきます。

製薬会社の医療情報担当者(MR)

医療情報担当者(MR)は自社の医薬品の有効性や安全性等を医師や薬剤師に説明する仕事です。

医薬品の説明や質問に答えるのが仕事のため販売は行いません。

もし、情報提供した医薬品を購入したいと連絡があれば、医薬品卸販売担当者(MS)と呼ばれる卸売業者が販売します。

営業のように数字を追いかける仕事ではないと思いきや、医療情報担当者(MR)も売り上げ目標を課されます。

そのため目標を達成するには医師や薬剤師との関係構築が必要です。

医薬品の有効性や安全性といった良い面ばかりを伝えるのではなく、副作用や飲み合わせができないといったデメリットも伝えます。

日々進歩する新薬の情報をキャッチし、現在の医薬品との違いを詳しく語れる薬剤師は重宝される存在でしょう。

平均年収500~700万円
求められるスキルコミュニケーション能力数字と時間管理の能力

治験コーディネーター(CRC)

治験コーディネーターは、治験がスムーズに行えるように医療機関や製薬会社のサポート、被験者の心的負担を取り除く役目があります。

おもな業務は、治験実施計画書の管理や治験内容の説明、治験薬の管理です。

具体的には症例報告書作成や有事の対応、治験終了報告書の作成などで、パソコンを使った事務作業や治験検査機器の準備まで幅広い業務となっています。

また、治験コーディネーターになるには治験施設支援機関に所属する方法が一般的です。

治験コーディネーターとしてレベルアップするには、日本SMO協会「JASMO公認CRC試験」などの認定試験を受けて資格取得を目指します。

臨床現場で働きたい方や、新薬開発に携わりたい方、医療従事者としてのやりがいを求めている方に向いているでしょう。

平均年収300~500万円
求められるスキル臨床経験コミュニケーション能力PC事務処理能力

薬科大学教員

博士号が必要な求人も多く、そもそも求人数は少ないため転職難易度が上がります。

しかし大学教員になれば教授・助教授へのキャリアアップも不可能ではありません。

おもな業務は、講義・実習指導・学生の研究指導・研究室・自身の研究です。

学生の教育がメインになる大学教員ですが、研究職に携わることもできます。

薬剤師の知識や経験を活かして未来の薬剤師を育てられる大学教員は、今の仕事をムダにしない職種と言えるでしょう。

平均年収600~800万円
求められるスキル博士号

公務員

国立・県立の病院で薬剤師として働いたり、保健所で衛生管理監督業務をしたりと薬剤師資格を公務員で活かせます。

今回は保健所で働く場合の業務を紹介します。

配属される部署によって業務は異なりますが、参考にしてみてください。

業務内容
薬事衛生薬局/店舗販売業/卸売販売業/医療機器販売業/毒物劇物一般販売業等に対しての許可・監視・指導等
食品衛生食品製造業者/飲食店等に対する許可・監視・指導等
生活衛生旅館/ホテル/温泉/銭湯/クリーニング店/理容室/美容室等において衛生水準維持向上のための指導や許可・届出・監視指導等
水道衛生水道事業者に対する監視・指導旅館やホテルなどの水質管理プールの衛生管理指導など
試験検査食品の添加物含有量の規格基準検査放射性物質等の検査
その他パンデミックに備えた健康危機管理/医療供給体制整備/廃棄物衛生/生活環境保全/創薬研究/治験/住民の健康相談など

また、平均年収や求められるスキルは以下の通りです。

平均年収500~600万円(国の人事院勧告に従って決定されるため初任給は20万円程から)
求められるスキル公務員試験に合格

公務員薬剤師になろうと思っても、募集要項が「保健所の薬剤師として」でなければ保健所に配属されるとは限りません。

また、公務員は年齢制限があるため、いつまでに合格しなければならないのか確かめておきましょう。

医薬品卸売販売会社

医療情報担当者(MR)の説明で登場した「医薬品卸販売担当者(MS)」は、医薬品卸売販売会社で働く営業マンです。

医薬品卸売販売会社が扱う医薬品は、医療用医薬品と一般用医薬品(OCT医薬品)の2種類があります。

販売先によって卸す医薬品が異なるため、現職で取り扱わなかった医薬品を担当することになるかもしれません。

また、複数の製薬会社の医薬品を取り扱う卸売販売会社は中立的な立場にあるため、豊富な医薬品の知識が求められます。

民間企業であるゆえ売り上げ目標が課され、医薬品の知識のほかに粗利計算や利益に関する知識も必要です。

平均年収500~700万円
求められるスキルコミュニケーション能力経理や財務といった経営視点

製薬会社・食品メーカー・化粧品メーカー

薬剤師資格があれば食品メーカーや化粧品メーカーで研究職として働けます。

日々、薬効の研究や実験をし、商品化には必須の仕事です。

おもな業務はデータ収集や分析、解析、検証といった作業のため、地道な作業にも屈しない根気強さが求められます。

商品化できれば将来の医療に役立ったり会社に貢献できたりと、やりがいのある仕事になるでしょう。

しかし、研究職は会社の根幹となる仕事なので、これまでの知識や経験が求められます。

さらに会社の数が少なく、求人はあまりないため倍率が高くなり、転職難易度が上がるのが現状です。

平均年収700~900万円
求められるスキル博士号継続的に研究を続ける根気
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薬剤師からキャリアチェンジするリスクについて

ここでは、薬剤師から他業種にキャリアチェンジするリスクについて解説します。

  • 転職の難易度が高い
  • 年収ダウン
  • 薬剤師資格を活用できる求人数が少ない
  • 通勤時間が長くなる

それでは順に解説していきます。

転職の難易度が高い

異業種転職は実務経験のある人が中途採用で内定をもらう確率が高く、薬剤師(異業種)からの転職では内定をもらいにくい傾向があります。

一般的に民間企業は即戦力を求めているため、薬剤師(異業種)からの採用は慎重になってしまうのです。

そして「企業文化に合う・合わない」といった相性も重要になってきます。

年収ダウン

一般的に中途採用では前職の年収を考慮しますが、専門職の異業種転職は未経験からスタートになるため年収ダウンは否めません。

例えば薬剤師の中でも高年収のドラッグストア勤務者が異業種に転職すると約100万円の年収ダウンになる可能性があります。

年収ダウンしても異業種に転職したいのか、よく考えましょう。

薬剤師資格を活用できる求人数が少ない

薬剤師の求人は「病院」「調剤薬局」「ドラッグストア」が多く、そのほかの求人は少ない傾向にあります。

調剤薬局やドラッグストアは店舗数が多いため薬剤師は引っ張りだこになりますが、製薬会社などの民間企業は会社自体が少ないため求人は圧倒的に少なくなります。

また、民間企業は都市部に本社を構えている会社が多いため、地方勤務を希望する人には向きません。

通勤時間が長くなる

もし、地域密着の調剤薬局で働いている人が異業種に転職すると、通勤時間は長くなるでしょう。

都市部の民間企業は車通勤NGの会社が多く、満員電車での通勤を強いられることもあります。

転職活動者の中には1時間半までの通勤時間なら許容範囲という方がいますが、往復3時間かかっては帰宅する頃にはヘトヘトです。

疲労がたまって仕事に影響が出る可能性も高くなります。

そのため、通勤時間は30〜60分以内の勤務先を選びましょう。

薬剤師資格を活かして違う仕事をするメリット3選

ここでは薬剤師を辞めて違う仕事をするメリットを3つ紹介します。

  • 調剤以外のスキルを身につけられる
  • 人間関係が広がる
  • 視野が広がる

それでは順に解説していきます。

調剤以外のスキルを身につけられる

利益を求める民間企業で働くと経理や会計知識が必要になったり、法律や会社の技術を学んだりと、調剤以外のスキルを身につけられます。

新しく学ぶのは大変ですが、薬剤師以外のスキルを身につけられると自身のキャリアアップにつながるでしょう。

人間関係が広がる

民間企業は部署によって仕事が分かれているため、打ち合わせや会議などで他部署の人と関わりがあります。

調剤薬局やドラッグストアのように狭い空間で仕事をしないため、勤め先で相性の良い人と出会えれば仕事やプライベートの悩みを打ち明けられるのも良いところです。

異業種で働くと多くの人と関われ、人間関係が広がるでしょう。

視野が広がる

さまざまな専門知識を持つ人と働く異業種は、多様な考え方に触れられるでしょう。

多様な考え方に触れていると視野が広がるので、長期目線で考えると良い経験になります。

また、今回紹介した異業種は周りで働く人が薬剤師ではないため、薬剤師だからこそ頼られる存在になれます。

薬剤師の一員として働いてきた方にとっては、薬剤師として働く自分の存在意義が見いだせ、自分の仕事の価値を知れるかもしれません。

薬剤師から異業種転職を成功させる秘けつ

ここでは、薬剤師から異業種転職を成功させる秘けつを5つ紹介します。

具体的には、以下の内容になります。

  • 転職活動は薬剤師の知識・技術を身につけてから
  • 薬剤師を辞める理由と今後何をしたいか明確にする
  • 転職希望先の求められているスキルを把握する
  • 転職活動は在職中にする
  • 薬剤師専門の転職サイトを使ってキャリアアドバイザーに相談する

それでは順に解説していきます。

転職活動は薬剤師の知識・技術を身につけてから

薬剤師の現場知識や調剤技術を身につけておくと、「薬剤師から逃げるために転職している人ではなさそう」と判断されます。

もし、社会人1年目で薬剤師を辞めたいと思っているなら考え直した方が良いでしょう。

異業種は数字を求められることが多く、薬剤師と同様に仕事に責任を持たなければなりません。

「異業種だから薬剤師よりも楽できるのでは?」という考えが少しでもあるのなら、異業種転職はやめておきましょう。

薬剤師を辞める理由と今後何をしたいか明確にする

「なぜ薬剤師を辞めたいのか」「今後薬剤師として働きたいか、それとも全く違う仕事をしたいのか」自分の気持ちを明確にしておきましょう。

面接時には必ずと言っていいほど、転職活動の理由を聞かれます。

辞める理由が面接官に「逃げだな」と思われたり、「スキルが身に付いていないのに今の職場を辞めようとしているな」と思われたりすると採用されません。

理由は、転職後働いたとしても、何か不都合なことがあればすぐに辞められるかもしれないからです。

そのため転職理由を必ず洗い出して、「転職後は何に挑戦したいのか」「5年、10年後はどうなっていたいか」を語れるようにしておきましょう。

転職希望先の求められているスキルを把握する

転職活動と採用活動はお互いにWin-Winになれる人を探すマッチングシステムです。

もし、希望する転職先であなたのスキルが役に立たないと分かっても、あなたは働きたいと思いますか?

逆に、採用者が求めているスキルを持っていない人が面接に来ると採用者はどのように思うでしょうか。

お互いの求めているものの事前把握は、お互いの時間節約のために必要です。

転職活動を長引かせたくなければ、転職希望先が求めるスキルを事前に把握して身につけることをおすすめします。

転職活動は在職中にする

厚生労働省の「令和2年転職者実態調査の概要」によると、26.1%の人が転職活動を在職中に行い、離職期間なしで転職できていたと分かります。

もし、退職後に転職活動をしようと考えている方は、離職後の国民健康保険と国民年金の支払いについて考慮しておかなければなりません。

また、ブランクが空くと転職活動に影響しますので、面倒な事務手続きをしたくない方やブランクを空けたくない方は在職中に転職活動をしましょう。

薬剤師専門の転職サイトを使ってキャリアアドバイザーに相談する

薬剤師資格を活かしての転職は、薬剤師専門の転職サイトを使えばスムーズに転職活動を始められます。

専門の転職サイトは無料で利用でき、キャリアアドバイザーに希望の転職先や現在の状況を伝えれば、あなたに合いそうな求人情報を紹介してもらえます。

また、転職先の雇用条件で不明点があれば、キャリアアドバイザーが企業に確かめてくれるので手間がかかりません。

求人を探したり面接日程の調整をしたり、働きながらでは面倒な作業も転職サイトのキャリアアドバイザーが行ってくれるため気軽に転職活動を始められます。

次に薬剤師から異業種の転職に強い転職サイトを紹介しますので、ぜひ、参考にしてみてください。

薬剤師からの異業種転職に強い転職サイト3選

ここでは以下3つの転職サイトを紹介します。

  • ファルマスタッフ
  • マイナビ薬剤師
  • 薬キャリ

それでは順に解説していきます。

ファルマスタッフ

ファルマスタッフでは異業種転職相談会を行っています。

薬剤師とは違った新たなスキルや経験を習得したいと思っている方向けの相談会です。

まずは現在の職場の状況をヒアリングし、薬剤師がメイン勤務先とする病院・調剤薬局・ドラッグストアの未経験職種の説明を受けます。

それから、どのように働きたいかファルマスタッフのキャリアアドバイザーと一緒に考え、あなたの要望を現実化するための方法を考えていきます。

なお、ファルマスタッフのキャリアアドバイザーは薬剤師のさまざまな働き方や業界の最新情報も教えてくれるので、転職先の選択肢が広がるでしょう。

相談会は以下3つのパターンに対応しています。

  • 平日|10:00~19:30のあいだで来社面談
  • 土日|時間要相談で来社面談
  • Web|時間要相談、送られたURLにアクセスしてWeb面談

いずれもキャリアアドバイザーの業務都合がありますので、予約必須です。

面談予約はWebから行えますので、薬剤師を辞めたいと思っている方はぜひ活用してみてください。

ファルメイト

ファルメイトでは以下のセミナーや相談会を準備しています。

セミナー・相談会内容
治験業界セミナー業界用語や仕事内容を解説
企業転職相談会業界業種別に仕事内容を解説
キャリアアップ転職相談会業界の動向紹介、個人に合わせたキャリア相談
年収UP転職相談会年収を上げる勤務形態や勤務地の紹介等
はじめて転職相談会キャリアの棚卸し、転職スケジュールの組立等
Uターン・Iターン転職相談会地方ならではのキャリア形成法を説明等

薬剤師の気持ちを理解して「あったらいいな」と思うセミナーや相談会を設けているマイナビ薬剤師は、全国展開なのでどの地域でもカバーしてくれるメリットがあります。

キャリアアドバイザーと話して気持ちの整理をするために、各セミナーや相談会を予約してみませんか。

薬キャリ

薬キャリは病院や調剤薬局に強い転職サイトですが、異業種転職したときの業界動向を詳しく解説しています。

内容は「製薬業界」「治験業界」「医薬品卸業界」3つの業界について分析しており、異業種転職を視野に入れたい方は一読した方がいいでしょう。

また、薬キャリでは適正年収診断が用意されているので異業種転職を考える前に自分の適正年収を把握しておくと良いですよ。

薬剤師として働いた場合の適正年収と、異業種転職したときの予想年収を比較して転職活動に踏み切るのも1つの方法です。

薬剤師の転職を経験してみた体験談

ここでは、私が2度の転職を通じて感じたことをお伝えしていきます。

転職する時に役立ったことは?

転職する時には「業務の棚卸し」と「第三者の視点を入れて、自分を見つめ直す」ことが役立ちました。

薬剤師として働いていると、どうしても調剤業務が中心となってしまいます。

そのため「いざ転職となっても、自分の強みやセールスポイントを見つけられない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

しかし、これまで自分の行なってきた業務を一つずつ確認し、それを客観的に評価することで、自分の強みや市場価値がわかるようになります。

まずは自分のことを客観的に評価してみましょう。

この客観的な評価を第三者の視点で行ってくれるのが、転職エージェントのキャリアアドバイザーです。

キャリアアドバイザーに客観的に評価をしてもらうことで、自分では思いもよらない強みが見つかることもあります。

自己分析に悩んだ時は転職エージェントに相談してみると良いでしょう。

転職する時に大変だったことは?

転職するときに大変だったことは、自分の「転職の軸」を定めることです。

仕事内容を重視するのか、人間関係を重視するのか、子育てとの両立のために勤務時間や休日などの条件を重視するのか…。

人それぞれ重視するポイントが異なるため正解はありませんし、自分の中でもなかなか優先順位は決められないものです。

しかし、優先順位を決められなければ、面接を受ける職場をなかなか決められません。

転職の軸はしっかりと定めておきましょう。

実際に転職して良かったか?

結論から言うと、転職して良かったです。

これまで私は家族の転勤についていくため、元々働いていた職場に不満がない状態で転職をしてきました。

そんな不満の無い状況から転職しても、これまでの反省を活かしながら職場選びができるからか、少しずつ満足度は上がっています。

もし今の職場に不満があったり、マンネリを感じている方は、まずは転職活動をして、他の職場を見てみてはいかがでしょうか。

これから転職する人に伝えたいこと

転職には不安がつきものですが、転職活動をすることで自分の今後のキャリアや人生を見つめ直せます。

転職を良い機会ととらえ、とことん自分と向き合って良い転職活動にしていきましょう。

私が使った転職エージェントとその感想

ここでは、私がこれまでに利用したことがある転職エージェント3つの感想をご紹介します。

薬剤師から違う仕事に転職すべき?転職経験者視点の考え

薬剤師から異業種への転職は、同業への転職に比べてハードルが高いです。

ここではそんなハードルを乗り越えて異業種への転職をすべき人をご紹介します。

医療業界以外で働いてみたい人

医療業界は専門職の集まりで、少し特殊な面があります。

「一般企業で働いたことがないけど、興味がある!」「一度企業で働いてみたい」という方もいるのではないでしょうか。

現在は売り手市場で、臨床薬剤師としての経験を活かせる企業求人も増えてきています。

医療業界を飛び出してみたい方は、一度チャレンジしてみると良いでしょう。

在宅ワークをしたい人

薬剤師はどうしても現場で調剤をすることが求められ、出社が必要です。

しかし、企業では在宅ワークやリモートワークが可能な求人もあります。

在宅ワークやリモートワークに興味のある方は異業種転職を検討すると良いでしょう。

どんな人材が好まれる?面接官目線の意見

ここでは、病院薬剤師の面接官をしていた私から、好ましい人材の特徴を3つご紹介します。

退職理由がネガティブでない人

退職理由がネガティブではないことは、とても重要です。

履歴書を見ていると、退職理由として

「上司が嫌だったから」

「希望していない店舗に行かされたから」

「自分のやりたい業務が出来なかったから」

など書いている方を多く見かけます。

色々と事情があるとは思いますが、そのまま書いてしまうと「うちに入社しても何か嫌なことがあったらすぐに辞めてしまうのでは?」と不安になってしまいます。

退職理由については、前職を批判するような内容は避けましょう。

求める人材に合致する人

企業側は採用時に「求める人物像」を設定しています。

未来の管理職候補、ITスキルの高い人、周囲と衝突しない人、など求める人物像は多岐にわたります。

企業側の求める人材は求人広告の「リーダーシップのある方」「電子カルテ準備中」などのキーワードから推測可能なので、しっかりチェックしておきましょう。

また、ミスマッチを防ぐためにも「どのような人材を求めているか」面接時に確認してみることもおすすめです。

前向きな人

求める人物像はさまざまですが、面接官も普通の人です。

最終的には「この人と一緒に働きたいかどうか」という気持ちも決め手の一つになるので、明るく前向きな人は好まれるでしょう。

また、採用側が最も恐れていることは「すぐに辞められてしまうこと」です。

前向きな人は不満を溜め込みにくく、短期的な退職の可能性が低いため、そういった意味でも好まれる人物像のひとつといえるでしょう。

薬剤師資格を活かさず転職するメリットとデメリットを解説

薬剤師資格を活かさず一般的なサラリーマンとして転職すると、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

これから、薬剤師ではなくなったときのメリットとデメリットを紹介しますので、参考にしてみてください。

メリット

一般的なサラリーマンになるメリットは以下の通りです。

  • 調剤業務をしなくていい
  • 長時間狭い空間で同じメンバーと働かなくていい
  • 土日祝休みの会社を選べる

それでは順に解説していきます。

調剤業務をしなくていい

調剤が苦手な薬剤師は一定数います。

もし調剤が苦手であれば、調剤から離れられる職場に移りたいと思うのは当然でしょう。

薬剤師は調剤必須というわけではないため、日々の業務で調剤が嫌と感じていれば他の仕事をしてみてはいかがでしょうか。

長時間狭い空間で同じメンバーと働かなくていい

毎日、狭い空間で同じメンバーと働いていれば、合わない人が居たり、嫌な部分が見えたりするものです。

人間関係のトラブルが起こったとき、狭い空間や少人数の職場は逃げ場がなくなるため精神的に良くありません。

人間関係が理由で薬剤師を辞めたい方は、小さな営業所や事業所に配属されると分かっている求人には応募しないようにしましょう。

もし働きたい職場環境を具体的に挙げていれば、転職サイトのキャリアアドバイザーが企業の情報収集をしてくれて、あなたに合いそうな職場を探してくれます。

土日休みの会社を選べる

薬剤師の職場で土日休みのところは少ないのですが、薬剤師以外であれば土日休みの会社は多くあります。

とくに女性は出産すると子どもの預け先が必要になり、土日勤務の薬剤師は預け先の調整をしなければなりません。

また、日曜日は保育園が休みなので保育園以外の預け先を見つけるのがネックとなります。

子どもの面倒を任された家族や親戚は負担がかかるため働き方を考える女性が多いのも事実です。

職場や家族に迷惑をかけていると考えてしまうのは精神衛生上にも良くないため、土日休みの一般企業で働けるのは女性にとって最大のメリットと言えるでしょう。

デメリット

次に一般企業で働くデメリットを紹介します。

具体的には以下の通りです。

  • 資格をムダにする
  • 薬剤師としてのブランクができる
  • 収入が減る可能性が高い
  • 一般企業の職歴がないためサラリーマンとしての勉強が必要

それでは順に解説していきます。

資格をムダにする

6年間の学費と時間、資格をムダにしてしまいます。

薬剤師を辞めて違う仕事をしたいと思っている方の中には、資格がムダになるので辞められないと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

もし本気で薬剤師を辞めたいと思っているなら一旦薬剤師を辞めて、他の仕事に挑戦する期間と考えてみてはいかがでしょうか。

薬剤師としてのブランクができる

職場を離れるとブランクができて薬剤師として働けなくなると不安になっていませんか?

ブランクができる不安はあるでしょうが、実は、女性の薬剤師は出産後にキャリアダウンや専業主婦になる人が多くいます。

「また薬剤師として働きたいと思うかも」とブランクを気にして辞められない方は、薬剤師を離れた女性もいることも知りましょう。

専業主婦やキャリアダウンした女性は子どもの手がかからなくなった頃にパート薬剤師として復帰している人も多く、徐々に薬剤師としてのブランクを穴埋めしています。

収入が減る可能性が高い

薬剤師は高収入の専門職のため、一般企業に転職すると年収が減る可能性が高いです。

約90〜100万円収入ダウンしてもいいと思っていれば一般企業への転職をすすめますが、今の時代に収入ダウンは避けたいところです。

一般企業の職歴がないためサラリーマンとしての勉強が必要

何度も説明していますが、サラリーマンになると粗利の計算や利益確保できる割引率など、数字に強くならないといけません。

一般企業の営業に転職すれば「仕事のイロハ」から「良好な人間関係を築く方法」を学び、勉強することが山のようにあります。

会社特有のシステムや考え方を習得しなければならず、幅広く長期的に勉強していく必要があるのです。

薬剤師資格を活かして働くと民間勤めより約90万円多い年収になる

薬剤師の平均時給は、日経DIキャリアによると2,450円(2022年10月現在)です。

一方、民間企業の平均時給は年代によりますが、厚生労働省による「令和2年版 厚生労働白書」によると、30代は1,784~1,982円になります。

引用:図表1-3-23 正規雇用労働者・非正規雇用労働者の賃金カーブ(年齢階級別・時給ベース・2019年)

薬剤師の平均時給2,450円と30代の平均時給1,982円の差額は468円です。

8時間勤務の20日勤務で働くと、年間どれほど差が出るか確かめてみましょう。

468円 × 8時間 × 20日勤務 =74,880円/月の差額

74,880円 × 12か月 = 898,560円 /年の差額

薬剤師から民間企業で働くと約90万円の年収ダウンになるため、薬剤師資格を活かして働いた方が余裕のある生活ができます。

まとめ

薬剤師を辞めて違う仕事に転職すると、年収ダウンや薬剤師としてのキャリアダウンは否めません。

それでも他の仕事に挑戦してみたい方は、まず、お住まいの地域で薬剤師資格を活かしてできる仕事があるか転職サイトのキャリアアドバイザーに相談してみてはいかがでしょうか。

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